名奉行の誉れ高かった元中町奉行・坪内弥五郎──。還暦を迎え、さぞや悠々自適な隠居生活を送っている、と思いきや、さにあらず。幼馴染である、口入れ屋の隠居で町の親分・花坊主の伝兵衛、弟子のいない剣術道場の主・次郎左衛門とつるんであらゆる事件、騒動を解決する毎日で、最強の老人三人組は、江戸で知らぬ者はいなかった。
その勝手気ままな活躍に手を焼いた南町奉行・大岡越前守は、臨時廻り同心・早見慶之進に命じ、彼らに活躍の場を与える。それは市中の神社で頻発しているぼや騒ぎ。町方が手を出せぬ案件であった。驚くべき行動力と洞察力でことの真相に近づく三人。だが事件は思いも寄らぬ急展開を迎えることに……。元気な爺たちの剣が閃く、傑作時代小説!!
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